3. 使い方(練習してマスターしよう)

  ここでは、普通と思われるHDDの使い方として第1パーティション(/dev/hda1)に Windows、第2パーティション(/dev/hda2)にLinuxが入っているものとして話を 進めます。

3.1 コマンド実行

  ベタ書きのgrub FD(2.2の(1)で作ったもの)で起動すると、 コマンド入力待ちになります。
  メニュー設定したgrub FD(2.2の(2)で作ったもの)で起動すると メニューが出てきますが、'c'キーを押せばコマンド入力待ちになります。

  Windowsを起動してみます。

   grub> root (hd0,0)
   grub> chainloader +1
   grub> boot
  付属ドキュメントではrootではなくrootnoverifyになっていますが、 rootのほうがパーティションタイプとか表示されるのでよいと思います。
  もう一つ、付属ドキュメントではchainloaderの前にmakeactiveしていますが、 普通は既にアクティブになっていると思うので、makeactiveは不要です。

  Linuxを起動してみます。

   grub> root (hd0,1)
   grub> kernel /boot/vmlinuz root=/dev/hda2 ro
   grub> boot
  カーネルのファイルパスは各自の環境に合わせてください。 後ろはカーネルに与えるパラメタです。必要なら適当に指定してください。
  補間機能があるので、kernel / までタイプしてTabキーを押すと候補が出てきたり、 kernel /boot/v でTabキーを押すと kernel /boot/vmlinuz と出てきて便利です。

3.2 メニューの使用

  コマンドで目的のOSを起動できるようになったら、メニューの選択だけで OSを起動できるようにします。
  2.2の(2)で作ったgrub FDをマウントし、テキストエディタで /floppy/boot/grub/menu.lst を編集します。
コマンドでやった方法に、title を追加して boot を省略するだけです。
 # grub's OS Boot Menu file
 timeout 5
 default 1
                                                 
 title Windows 98
 root (hd0,0)
 chainloader +1

 title Debian GNU/Linux 2.2
 root (hd0,1)
 kernel /boot/vmlinuz root=/dev/hda2 ro
 timeout は秒数で指定します。 タイムアウトしたくないときは削除(または #でコメントアウト)します。
 default はデフォルトの位置で 0から始まります。 上例の場合 2番目がデフォルトになります。
  このファイルは随時変更可能なので、気が済むまで修正しましょう。

  grub-0.5.96で前回選択したメニューをデフォルトにすることが できるようになりました。以下のようにします。
 default saved

 title Windows
 root (hd0,0)
 chainloader +1
 savedefault

 title Debian GNU/Linux 2.2
 root (hd0,1)
 kernel /vmlinuz root=/dev/hda2                  
 savedefault

 title FreeBSD 4.1-RELEASE
 root (hd0,2,a)
 kernel /boot/loader
 savedefault


TOPページにもどる    前へ   次へ(ハードディスクにインストール)
更新:16 Oct. 2000 
30 Apr. 2000