2. grubのmakeとインストール

2.1 make

  適当なディレクトリで、
   $ tar zxvf grub-0.93.tar.gz
   $ cd grub-0.93
   $ patch -p1 < jpkey-patch      # パッチをあてる時
   $ ./configure
   $ make
  これで、stage1ディレクトリにstage1が、stage2ディレクトリにstage2が、 grubディレクトリにgrubが出来ているはずです。

2.2 フロッピーディスクにインストール

  まず、FDにgrubをインストールしてgrubの使い方に慣れましょう。 grubのFDも色々できます。

(1) stage1とstage2をベタ書きしたもの

  物理フォーマット済のFDを用意し、/dev/fd0に書き込み権のあるユーザで、
   $ dd if=stage1/stage1 of=/dev/fd0
   $ dd if=stage2/stage2 of=/dev/fd0 seek=1
 これだけでOKです。

(2) FDにファイルシステムを作り、そこにインストールする

  ファイルシステムはext2でなくてもよいので、ここではWindowsからでも メニューが変更できるよう、FATで作ってみます。
/dev/fd0に書き込み権のあるユーザで、
   $ superformat /dev/fd0 hd
superformatコマンドがなければmformatとかmkdosfsとかフォーマットできれば よいです。WindowsでフォーマットしてもOKです。
FDをマウントし、ディレクトリを作り、必要なファイルをコピーします。
マウントポイントは各自の環境に読み替えてください。
   $ mount -t vfat /dev/fd0 /floppy
   $ mkdir -p /floppy/boot/grub
   $ cp stage1/stage1 stage2/stage2 docs/menu.lst /floppy/boot/grub/
   $ umount /floppy
grubをインストールします。
   $ grub/grub

   grub> root (fd0)
   grub> setup (fd0)
   grub> quit

   $
これでgrubのFDが出来ました。

--- 追記 ---

  簡単にgrubを試すことができるように、FATのFDイメージを作ってみました。( grub-fd_0.94.tgz )
ダウンロード後、展開して、fatfdimg.bin を dd コマンドなり、rawrite2.exe なり でFDに書き込んでください。
上記 2.2 の方法と違ってディレクトリを作らず、FDの直下にgrubのファイルを 入れてあります。stage2は読み取り専用、隠しファイル、システム属性にしてあります。 menu.lstはWindowsのメモ帳で開き易いよう menu_lst.txt と言う名前にしてあります。 FD作成後、menu_lst.txtを自分の環境に合わせて修正してください。
このFDはほとんど空いていますから、MBRやブートセクタとかカーネル等の バックアップを入れて置くのもよいでしょう。


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更新:24 Feb. 2004 
30 Apr. 2000